柊社

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高根沢の魅力

「遺産感」を醸し出す陸橋のお話

Vol.6

みなさんこんにちは。

今回ご紹介するのは、高根沢町にある「中橋」という線路上に架かる陸橋で、光陽台地区と宝積寺西地区を繋いでいます。

全景

私がこの橋に惹かれる理由は、2つあります。

1つ目は、醸し出される「遺産感」です。

設計が古く、幅が極端に狭いため、対面通行は出来ませんし、車幅の広いクルマは側面をこするリスクもあります。 それから欄干が錆びついているのですが、修繕される気配がありません。
使い勝手が悪く、見た目も美しくないのに、しぶとく存在し続けている。その姿に強かさと郷愁を感じます。

2つ目は、前述の問題点があるにも関わらず、利用者が意外に多いところです。

通勤の車、新聞配達の原付、自転車の学生、散歩のお年寄り等、様々な人が橋を渡っていきます。 一見、無用の長物のようで、実は人々の暮らしに貢献しているところに畏敬の念を抱きます。

竣工

昭和36年(1961年)10月竣工ですので、今年の10月で60歳ということになります。 誕生日が近い有名人には、石橋貴明(同年10月22日生まれ)や、松田美由紀(同年10月6日生まれ)がいます。

宝積寺側

宝積寺側からの眺め。最も狭いところの幅は、1980mmでした。

一応、現行のシビック Type-R (全幅1875mm)、現行のNSX (同1940mm)、共に通行可能です。

欄干

錆びついた欄干。そそりますね。

金太郎

橋の上からの眺め。電車がすぐ下を通り抜けていくので、風圧と音をダイレクトに感じます。

今回は高根沢町にある中橋をご紹介しました、皆さんの町にもこういった橋はありますか?探してみるのも面白いかもしれませんよ。

ではまた。

アクセス

中橋は宝積寺駅から南へ約1km、スーパーオータニ高根沢店の西側に位置します。