Vol.7
みなさんこんにちは、今回は高根沢町の指定文化財の城跡3つ(阿久津城跡、高根沢城跡、桑窪城跡)のうちの「桑窪城跡」をご紹介します。
桑窪城跡はこの3つの中で最も綺麗に残っている城跡です。
入口は徳明寺の近くの道路沿いに案内板が立っていて、車で駐車場まで行くことができます。
、、、と言ってもかなりの細道&上り坂なうえに段差もあるので車幅が広い車や車高が低い車は、細心の注意を払うことをおすすめします。
バンパーを置き去りにすることになるかもしれません(笑)
建久年間(1190年〜1199年)桑窪秀春によって築かれたとされ、一説には谷口筑前守(矢口)によって築かれたともいわれています。
稲毛田城の支城とされていて、康安元年・正平16年(1361年)宇都宮氏によって稲毛田城が落とされた時に廃城になり、戦国時代末期には那須氏に対する備えとしての宇都宮氏の支城だったそうです。
駐車場(整備されているわけではなく空き地的な)の周囲には桜の木が数本生えていたり、木製のテーブルやベンチが設置されていて、春には花見をしている人たちがチラホラいるのだとか。隠れ花見スポットですね! ただしトイレはないのでお酒等を飲みすぎたらピンチになりそうですね、、。
車を停めて先へ進むと、「史跡 桑窪城跡」の石碑と案内板が置いてあります。
主郭(本丸)は、草が生えないように常に耕されています。
土がふかふかなので、入れないことはないですがかなり歩きにくいと思います。
残っているのは北側、南側にある虎口(城郭の入口)と、堀や土塁に囲まれた主郭、北側の虎口の横にある櫓台(やぐらだい:櫓を建てる台)らしき高台などです。
主郭の周りには堀や土塁がぐるっとなっています。
ちなみに技巧的な塁線を持つ主郭は戦国時代に使われた可能性を示しているそうですが、堀や土塁が少し小さいような気がしなくもないですね(笑)
ということで今回は「桑窪城跡」を紹介しました。
遺構が確認できる見応えのある城跡ですし、春には桜が綺麗に咲いてテーブルなどもあるので(トイレはありませんが)、お花見がてらこの城跡に足を運んでみてはいかがでしょうか?
ではまた。
桑窪城跡は南高根沢簡易郵便局から北へ約1.7km、徳明寺の東側に位置します。